銭湯によく行くようになり、特に炭酸泉が好きなので、改めてまとめてみました。

個人的に炭酸泉と他の温泉の違いは、なんといっても視覚的に効果がありそうな部分です。

炭酸泉の名の通り、泡が肌に付着するのもわかりやすいですが、血流がよくなり10分程度使って皮膚が赤くなるというのは他の温泉ではなかなかありません。

天然温泉やラドン泉など体にいい効果があるものはいろいろありますが、正直、なかなか効いている実感はありません。

それに対して炭酸泉は浸かってる部分がしっかり赤くなるので、ここまで目に見えて血行がよくなっているとわかる温泉もありません。

また、筋トレ後に炭酸泉に入るとなぜかすぐに筋肉痛になるということもあるので、本当にわかりやすく体に効いているのがわかります。

実際はどれくらい効いているのかはわかりませんが、1回入ったら効いてる気がするのが個人的にとてもいいです。

他の温泉は40～42℃くらいでなかなか10分も入ってられないというのがありますが、炭酸泉は性質上36～38℃くらいなのでとても長く浸かれて温浴効果も高いです。

最近、リニューアルした銭湯やスーパー銭湯では高濃度炭酸泉と言われる浴槽がだいたいあるので、こういったわかりやすさというのもうけているのだと思います。

温泉法では、温泉1kg 中に遊離炭酸（CO2）を 250mg 以上 含むものを炭酸泉と定義しています。

特徴

・シュワシュワとした泡が特徴で、肌に付着するのがわかります。
・炭酸ガスが皮膚から吸収されることで、血行が促進されます。
・血行促進効果により、体が温まりやすくなります。
・新陳代謝が活発になり、疲労回復や筋肉の疲労回復、肩こり、腰痛、冷え性などに効果が期待できます。
・肌の老廃物を除去する効果も期待できます。

種類
天然の炭酸泉 火山地帯や断層帯に多く、湧き出した温泉に火山性ガスが溶け込んでいます。
人工炭酸泉 人工的に炭酸ガスを溶かし込んだ温泉です。 最近では、家庭用の炭酸泉発生装置なども販売されています。
温泉施設では、「炭酸泉」や「高濃度炭酸泉」などと表記されていることが多いです。

高濃度炭酸泉について

高濃度炭酸泉と炭酸泉の違いは、主には 炭酸ガスの濃度 です。

一般的な定義では

炭酸泉: 温泉 1kg 中に遊離炭酸（CO2）を 250mg 以上 含むもの
高濃度炭酸泉: 明確な定義はありませんが、一般的には 1,000ppm（1リットルのお湯に1,000mg）以上 の炭酸ガス濃度を持つもの

効能について

炭酸泉が良いと言われる理由は、大きく分けて以下の3つの効果によるものです。

■血行促進効果

炭酸ガスは皮膚から吸収されると、血管内で二酸化炭素濃度が上昇します。体は酸素不足と判断し、より多くの酸素を送り込もうと血管を拡張させます。これが血行促進につながり、冷え性改善、疲労回復、肩こりや腰痛の緩和、むくみの改善といった効果が期待できます。

末梢血管の拡張: 特に手足などの末梢血管に働きかけるため、冷え性改善に効果的です。

血流アップ: 血流が良くなることで、酸素や栄養が体の隅々まで行き渡りやすくなるため、疲労回復効果も期待できます。

筋肉の緊張緩和: 血行促進により筋肉の緊張が和らぐため、肩こりや腰痛の緩和にもつながります。

老廃物の排出促進: 血流が良くなることで、老廃物も排出されやすくなるため、むくみの改善にも効果が期待できます。

■代謝アップ効果

血行が促進されると、細胞への酸素供給が向上し、新陳代謝が活発になります。これにより、脂肪燃焼の促進、美肌効果、冷え性改善などが期待できます。

脂肪燃焼促進: 代謝がアップすることで、エネルギー消費量が増え、脂肪が燃焼しやすくなります。

美肌効果: 新陳代謝が活発になると、肌のターンオーバーが促進され、くすみやシミの改善、美肌効果が期待できます。

■リラックス効果
炭酸泉にゆっくりと浸かることで、副交感神経が優位になり、リラックス効果が得られます。ストレス緩和や睡眠の質向上に役立つと言われています。

心身のリラックス: 炭酸ガスの作用と温熱効果により、心身ともにリラックスできます。
ストレス緩和: リラックス効果により、ストレスホルモンの分泌が抑制され、ストレス緩和につながります。
睡眠の質向上: リラックス効果により、質の高い睡眠を得やすくなります。

ただし、心臓や血管に持病がある方、妊娠中の方などは、炭酸泉の利用を控えるか、事前に医師に相談する必要があります。